空気の手触り、見えない会話
造形研究科 美術研究領域
田村 美琴
キャンバス上に染み込んだ水とそこに染み込む絵具とをやりとりし、
色面の広がりからイメージを立ち上げてゆく行為と、記憶や思考といった時間の経過によって
少しづつ忘却してゆくことを手繰り寄せながら思い出そうとする行為を接続しながら制作しています。
空気の手触り、見えない会話
綿布にアクリル絵具 /指導教員:末永 史尚
造形研究科 美術研究領域
造形研究科 美術研究領域
キャンバス上に染み込んだ水とそこに染み込む絵具とをやりとりし、
色面の広がりからイメージを立ち上げてゆく行為と、記憶や思考といった時間の経過によって
少しづつ忘却してゆくことを手繰り寄せながら思い出そうとする行為を接続しながら制作しています。
綿布にアクリル絵具 /指導教員:末永 史尚
造形研究科 美術研究領域
ZOKEI賞受賞作品について
田村美琴氏は、「画家が自身の経験を絵画として表現できている」とはどういう事態なのかという普遍的な問いに対して、現代的な感覚の表出を追求し、そのための手法の開発と探求を行っているのだと私は考えています。修了制作では、画面上で絵具を滲ませながら描くステイニング技法を駆使し、映像的なイメージの描画と線的表現を融合させ、自身の経験から生じる感覚をまるで言語のように構造化した表現を実現していました。これらの作品が展示空間においてどのように機能するのか、インスタレーションを含めた試行錯誤を重ねてきた成果が十分に発揮されていると思います。
(教授 末永 史尚)