Share
この作品をシェアする
美術学科 絵画専攻領域
アニメーション /指導教員:白井 美穂
言語活動から自己を見つめ独自の表現の文法を模索してきた豊永武蔵のアニメーションは、「意識の流れ」と呼ばれる心理学の概念を基にした文学作品から多くを学んでいる。映像の中のカップルの会話や身近な出来事の断片は、時に政治的な抵抗運動や国産みの神話を示唆するようなスケールに展開する。物同士が対話し、その形や概念の境界が融合したり壊れたりする世界は、静かな口調の淡々としたナレーションと相まってユーモラスかつ不穏である。作品は一見想像力に導かれた超現実的な法則に従っているように見えるが、実際にはそれがリアルな事物の在り方であり、私たちが投げ入れられている言語活動の状況に他ならないことを伝えている。
(教授 白井 美穂)
ZOKEI賞受賞作品について
言語活動から自己を見つめ独自の表現の文法を模索してきた豊永武蔵のアニメーションは、「意識の流れ」と呼ばれる心理学の概念を基にした文学作品から多くを学んでいる。映像の中のカップルの会話や身近な出来事の断片は、時に政治的な抵抗運動や国産みの神話を示唆するようなスケールに展開する。物同士が対話し、その形や概念の境界が融合したり壊れたりする世界は、静かな口調の淡々としたナレーションと相まってユーモラスかつ不穏である。作品は一見想像力に導かれた超現実的な法則に従っているように見えるが、実際にはそれがリアルな事物の在り方であり、私たちが投げ入れられている言語活動の状況に他ならないことを伝えている。
(教授 白井 美穂)