「わたし」を再生させるパッケージデザイン―論理と感情の共存―
デザイン学科 グラフィックデザイン専攻領域
大威 夏希





休息のティータイムを提供する、お茶とお菓子のセット。
「論理」を表すお茶、「感情」を表すお菓子、それぞれ8つのバリエーションから自分に合致するものを選択し、組み合わせる。それをひとつの「自分の診断結果」とし、自分もしくは他者との対話のツールとして使用する。
「論理」と「感情」の両者を受容することで、自分自身を肯定し、他者を肯定することができないだろうか。
「わたし」を再生させるパッケージデザイン―論理と感情の共存―
紙・印刷 /指導教員:小玉 文
デザイン学科 グラフィックデザイン専攻領域
ZOKEI賞受賞作品について
これからのパッケージデザインは、どうあるべきか。
目指すべきは不特定多数の大衆に向けた一方通行な商品ではなく、
「個」に寄り添う双方向的な存在なのではないか。
今の自分が抱く「論理(ロジック)」と「感情(フィーリング)」に適した「お茶」と「お菓子」を1つずつ選択し
そのふたつを合わせて箱に収めると、自分専用のパッケージが完成する。
これは自身が求めるものを明確に捉えた「処方箋」であり、自身を癒す「美味しい薬」でもある。
過剰包装や不要なパッケージのレス化が進む現代のパッケージデザイン界に対して
ひとつの「パッケージの在り方」の回答を投げかける作品となった。
(助教 小玉 文)