55%

デザイン学科 グラフィックデザイン専攻領域

ZEN

現代社会において55%の人が見た目で判断される環境を二つの部屋の見え方の変化によって表現しました。
「人を見た目で判断して欲しくない」という思いで生まれた作品です。

55%

期間:4ヶ月 材料:ダンボール、スタイロフォーム、石粉粘土、3Dプリンター、フェイクファー /指導教員:高田 唯

デザイン学科 グラフィックデザイン専攻領域

ZEN

ZOKEI賞受賞作品について

コミュニケーションにおいて相手に影響を与える情報の55%が視覚情報といわれている。「人を見た目で判断して欲しくない」という作者の思いがテーマになっている。一見怪物に見えるが、実は可愛らしい女の子という設定。ブラックライトで怪しげな空間を演出し、近づくと明るくなり徐々に実態を把握させていく仕掛けになっている。表面的で核がみえない昨今の情報の渦の中、思い込みや極端な答えのようなものに翻弄されないように訴える、作者の現代社会への警鐘である。独自の世界観を出現させる想像力と創造力が秀でており、尚且つ大胆さと繊細さも兼ね備えた非の打ちどころのない作品である。

(教授 高田 唯)