見えない姿・見える存在
デザイン学科 室内建築専攻領域
表あさ
この空間に、光は一切ない。
中には「音」という姿は見えない存在がいて、あなたが前に歩くと、まるで生き物かのようにあなたの後をついてくる。音が近づいてきたり、離れたりと音との距離を感じながら「音」という存在と向き合ってほしい。この空間が、皆さんの新たな空間の捉え方を、生み出すきっかけになるだろう。
見えない姿・見える存在
インスタレーション /指導教員:酒匂 克之
デザイン学科 室内建築専攻領域
デザイン学科 室内建築専攻領域
この空間に、光は一切ない。
中には「音」という姿は見えない存在がいて、あなたが前に歩くと、まるで生き物かのようにあなたの後をついてくる。音が近づいてきたり、離れたりと音との距離を感じながら「音」という存在と向き合ってほしい。この空間が、皆さんの新たな空間の捉え方を、生み出すきっかけになるだろう。
インスタレーション /指導教員:酒匂 克之
デザイン学科 室内建築専攻領域
ZOKEI賞受賞作品について
現代はスマホの登場以降、さらに視覚偏重の時代に向かっている。本来、他の感覚で消費すること(空間や食、音楽など)も、視覚情報で消費されてしまう。つまり、見映え・見栄え、バエることが感覚価値の最上位となり、そのことが他の感覚を盲目にさせ眠らせてしまった。一方、人はある感覚を失うと、生体バランスを取ろうとするかのように他の感覚が補う。この作品は、人に与えられた五感から視覚をスポイルすることで、聴覚による空間認知の感覚を開こうとしている。聴覚を使い、音で距離を把握し、空間を認知する。この闇の中を歩くと、行為に呼応して空間に音が響く。シンプルな装置を用いて、美しく心に響く音で、その寝た子を起こしたのだ。
(准教授 酒匂 克之)