デジタル海洋図鑑 VR

デザイン学科 メディアデザイン専攻領域

山岸 喜郷

Meta Questのパススルーを使って、現実世界の空間で自分の周囲に3DCGの海洋生物が泳ぎ回る様演出し、自分の目で生き物の様子や大きさなどを臨場感を持って体感出来るVRアプリケーション。
仮想現実などのデジタル分野に触れる入り口として、より多くの人に気軽に親しまれやすい作品の制作を目標とした。
応用することで、飼育の難しい種や絶滅した生物を観察できるアーカイブとしても意義があると考えた。

デジタル海洋図鑑 VR

Unreal Engine5, Meta Quest pro /指導教員:細谷 誠

デザイン学科 メディアデザイン専攻領域

山岸 喜郷

ZOKEI賞受賞作品について

山岸喜郷『デジタル海洋図鑑 VR』は研究主題を「仮想現実CGの普及に資する『教育・学習サービス』の提案」とするVR制作実践研究である。「現実世界で魚が泳いで見える」というビジュアルイメージは、メディアデザイン専攻領域における2年次の制作演習授業でのVR制作のアイデアに端を発している。当時は技術的な実装が難しく、構想発表にとどまったが、探求を継続し、学部後半の長い時間をかけて学修を蓄積してきた。VRヘッドセットのパススルー機能によるMR(複合現実)実装という技術の民生化も時宜となったが、難題が残る技術検証等を自身で乗り越え、まさしく「現実世界で魚が泳いで見える」体験型VR作品の展示という集大成的な成果を示した。

(准教授 細谷 誠)