古着の木綿繊維を用いた技法の研究

造形研究科 デザイン研究領域

平井大心

古着の木綿衣類を原料に、パルプモールドという技法で制作した。繊維の弱さをテーマに、木綿を布や紙ではなく一本一本の繊維として捉え、制作と実験を往復しながら、再現可能な形へと技法化した。

古着の木綿繊維を用いた技法の研究

パルプモールド /指導教員:森田 敏昭

造形研究科 デザイン研究領域

平井大心

ZOKEI賞受賞作品について

この研究は、学部4年次に取り組んだ「木綿の古着から紙への再生」をテーマにしたPBL授業での経験を背景としています。その制作を通して紙表現の魅力と可能性を見出し、さらなる表現の広がりを求めて大学院での研究を選択されました。修士制作の2年間では、さまざまな紙における技法の調査と習得を進め、新たな表現研究を重ねる中で、従来にはない立体表現の技法を独自に見出しました。生産性は高くないものの、紙ならではの繊細さと温かみを備えた魅力的な表現となっています。基礎的研究を通して新規性のある表現技法の提案へと昇華させた点を高く評価します。

(教授 森田 敏昭)