造形学部 デザイン学科
大学院 修士課程
- デザイン研究領域(19)
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- 造形教育研究領域(0)
造形研究科 デザイン研究領域
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像になる以前。歩く中で視線が引っかかり、そのまま通り過ぎる感覚がある。「浮き場のnode」は注視される直前の知覚を、布を介して空間的な経験として立ち上げる試みである。紗や配置の変化は意味を定めず、移動や立ち位置により断続的な引っかかりを生み、方向や距離、気配として身体に残る感覚を静かに浮かび上がらせる。本作は、見ることが定まる前の方向や距離、気配の感覚を受け取る〈場〉として構成されている。
紗 刺繍 綴織 /指導教員:鈴木マサル
造形研究科 デザイン研究領域
ZOKEI賞受賞作品について
テキスタイルの造形的価値は形態や技法の完成度といった可視的な要素だけではないと考え、テキスタイルという存在が空間の中で人の無意識的な行為や行動との距離や関係性において、緩やかに立ち上がる価値を創出していくことを試みた制作である。作者が日常体験から抽出し、消え入りそうな素材に刺繍で留めた形象と、綴織という技法で緻密に織られた、見過ごしてしまいそうなほど空間に溶け込んだマテリアルで構成された空間は、鑑賞者に委ねられながらも作者の意図に誘導されるような不思議な空間体験が創出されている。テキスタイルの新たな価値を生み出そうと試みた新規制に富んだ制作を高く評価した。
(教授 鈴木マサル)