創作体験のための小学生向け玩具『さしかみ』

デザイン学科 インダストリアルデザイン専攻領域

上田 理央

「さしかみ」は、簡単にものづくりを体験できるよう設計された小学生向け玩具です。丸、三角、四角といった7種類の図形パーツをかみ合わせることで、身の回りのものを再現したり、自分で思いついたアイデアを形にすることができます。本研究では、「さしかみ」とそのワークショップで小学生が簡単に創作できる機会を提供し、小さな成功体験を積み重ねることで、子どもたちがものづくりに関わるきっかけをつくることを目指します。

創作体験のための小学生向け玩具『さしかみ』

297×210×2mm , ケントボード紙 /指導教員:森田 敏昭

デザイン学科 インダストリアルデザイン専攻領域

上田 理央

ZOKEI賞受賞作品について

本研究は幼少の頃の経験を背景に、小学生向けの「遊び場」でのボランティアを通して見えてきたコトに、どのように対処するかを実践的なワークショップを通して提案された研究である。子供の抱えているモノを作る場所と時間が少ないと言う問題が、本人の経験してきた環境と酷似していることにも起因しており、簡単で安全に作ることができ、楽しく自由な発想のできる創造性あるモノづくりを目標に、ワークショップを通して試行錯誤を繰り返すことで「さしかみ」が提案された。丁寧な調査分析から実践的な観察を通して制作されており、今後の展開が非常に期待できる研究である。

(教授 森田 敏昭)