自然現象を活用したインタラクションの研究

造形専攻 デザイン研究領域

横山 賢志

デジタルデバイスからの情報過多によって人間の認知能力に負荷がかかってしまう現状に対し、日常生活でも自然とのつながりを感じられるように、人と自然のインタラクションに焦点を当てて制作した作品。

自然現象を活用したインタラクションの研究

指導教員:井関 大介

造形専攻 デザイン研究領域

横山 賢志

ZOKEI賞受賞作品について

インターネットや、いろいろな情報機器のおかげで、世界はずいぶん便利になった。世界中の人や事柄と、いつでもつながっていられるからだ。だから、スマホの通知はずっと鳴り続ける。
スマホの電源を切ると、とても静かになる。静かすぎるくらいだ。そして、不安になる。社会から切り離されてしまったような不安だ。
横山さんの作品は、そんな不安を和らげるためのものだ。自然現象が持つ、人に対するゆるい絆を、デザインに取り入れた作品だ。そこには、つねに安心感がある。でも、同時に、微かな違和感もある。社会が変わっていくことを感じ取ることができる、心地よい違和感だ。

(准教授 井関 大介)